映画

あの頃ペニーレインと

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録りためてたWOWOWシネマを一気見しました。
洋画好きな私にとって至福の時間です。
最近はアカデミー賞授賞式が近いと言うので過去のアカデミー賞作品を取り上げてるのでチェックが欠かせません。

今回見たのは映画監督の体験を基にした作品というふれこみの「あの頃ペニーレインと」です。

評価は☆☆☆☆

まずキャラクター設定とキャストがよかった。
主人公の15歳でロック誌のライターになった少年ウイリアム・・・まだあどけなさを残しながらも斉一杯大人のふりをしている役どころをうまく表現していた。
ロックバンドのグルーピーながら女神的な存在の少女ペニーレイン・・・若い頃のダイアンレインのように小悪魔的な魅力を持つ美少女。
地方出身でブレーク寸前の4人組ロックバンド・・・旅から旅のバンド人生。結成当初はロックがすべてだったが、売れ始めてからはお金や名誉欲、ライバル心でバンド内はごたごた続き。
,<テーマ>
ロックバンドの裏側を物語の主軸に持ってくることで一般人が知ることのできない世界を垣間見ることができるという設定がおもしろい。その中で人間同士がぶつかりあい絆を深めていく人間ドラマとして見ごたえがある。また一人ひとりの成長物語としても楽しめる。
「相田みつを」の「人間だもの」という詩を思い出す。

<あらすじ>
西海岸の田舎街に生まれた主人公のウイリアムは教育熱心な母親によって純粋培養されて育った田舎のおぼっちゃん。
ところがそんな生活に嫌気のさした姉は、ウイリアムにたくさんのLPを置き土産にして、ボーイフレンドと家出する。
レッドツエッペリン、ボブディラン、ジョーンバエズ、ローリングストーンズ・・・。
ウイリアムは母親に隠れて音楽を聴きまくり、すっかりロックファンになっていく。
そしてロック誌の読者投稿欄に投稿しているうちに音楽評論家として認められるようになっていく。

「ストーンズ」という西海岸随一のロック誌から、ロックバンドについての記事を書くように依頼を受け、年齢をごまかしてあこがれの新進ロックバンドのツアーにもぐりこむ。そこで出会い、ひとめぼれしてしまったのはグルーピーの自称ペニーレインという女の子だった。

ペニーはこのロックバンドのリーダー、ラッセルのガールフレンドでありバンドの女神的存在だった。
ウイリアムはペニーの計らいでバンドの密着取材を許されツアーに同行することに。

ウイリアムはラッセルの音楽に対する情熱と愛を間近で感じ、尊敬の念を抱くようになる。ラッセルもまた、邪念のないウイリアムの人柄に惹かれ本音を言える唯一の存在として認めるように。
こうして二人の間には不思議な友情が芽生える。

ラッセルは「自分の中でもうこのバンドは終わった。昔はロックのために音楽をやっていたけど、今は生活のために成り下がっている」とウイリアムに嘆く。
そして、徐々にバンド内の確執があきらかになっていく。

興行・酒・薬・女・内輪もめ・・・ウイリアムはロックという華やかな世界の裏側でおこる様々なもめごとを徐々に知り始める。

ボーカルとリーダーのラッセルの仲たがいに始まり、ラッセルがバンド内に居場所を見失いかけていたのを救ったのはウイリアムだった。
バンド再生のためにラッセルたち、はニューヨークへ進出することを決意する。

しかし、ラッセルはペニーを連れて行くことを拒んだ。NYにはラッセルの恋人が待っていたのだ。
ペニーはその仕打ちにショックを受け、睡眠薬自殺を図る。
それを救ったのもウイリアムだった。

ペニーはラッセルと別れて故郷へ帰る。
ウイリアムは一連の出来事を登場人物の名は伏せて記事にした。

しかし、その記事はバンドメンバーの理解を得られずボツになる。
傷心のウイリアムは何もかも捨てて自宅へ戻り引きこもる毎日。

そこへラッセルがやってくる。
もう一度会う約束をしたペニーが指定した住所はウイリアムの家だった。

ラッセルは不実をウイリアムに詫び、友情を取り戻す。

そしてラッセルはバンドの元へ帰る
ウイリアムは再び音楽誌のライターとして記事を書き始める
ペニーもまた自分の人生を歩み始めるだろう・・・
というところで映画は終わる。

<感想>

集団をまとめる力

ありがちなストーリーだが、綿密に計算されて作ってあるためにリアリティが感じられ、惹きこまれていく。
かっこいい理想を振りかざしながらも「みんな人間なんだな」と思った。
救いだったのはみんな音楽が大好きだということ。

ライブのシーンが入ると俄然盛り上がるわ

ツアーバスの中で仲たがいしていたバンドメンバーが、自分たちの持ち歌を口ずさむことでばらばらだった気持ちがまた一つにまとまっていくシーンでほっとすることができた。
バンドメンバーなんて所詮全くの赤の他人である。家族でさえ本音でぶつかりあうことができず、心が離れてしまうのだから、いわずもがなである。

メンバーが何度も崩壊寸前まで行きながら再生することができたのは、音楽が好きという1点と、本音をぶつけ合うことのできる仲間であったからだと思った。
ラッセルの苦悩もかいま見ることができ、一つの集団をまとめるためには、リーダーとそれを支える因子(この映画ではウイリアム、ペニー、マネージャー)が不可欠だと思った。

一人ひとりの成長

15歳で大人の世界へ飛び込んだウイリアム少年は短期間ではあるが母親の束縛から離れることで、自立への手掛かりをつかむことができた。

ロックバンドのグルーピーとしての存在でしかなかったと悟ったペニーがバンドを離れて再出発する。一人の自立した女性として生まれ変わろうとする姿が印象的。

バンドのいざこざをメンバーのせいと嘆いていたラッセルが、それをひきおこしたのは自分だったと自覚し、リーダーとして再出発を覚悟するようになる。(しかし、あの恋人はいかがなものかと・・・)

音楽ドラマとしても青春ドラマとしてとても見ごたえのある内容でした。







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