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2017. 10. 30  
鈴木京香さん=メルトイユ伯爵夫人

主役はヴァルモン子爵ですが、影の主役はメルトイユ伯爵夫人です。

メルトイユ伯爵夫人は自分しか愛せないさみしい女性です。

彼女は女性が男性中心の世の中で力を持つためにあらゆる策略をめぐらします。

女たらしのヴァルモン子爵の自尊心を利用することで自分の意に沿わない相手を次々と貶めていきます。

この強靭な意志の持ち主を鈴木京香さんが妖しくも美しく演じています。

やっていることは非道なのに、彼女の台詞には同じ女性として、なぜか共感してしまうところもあります。

それも鈴木さんが演じているという効果なのでしょうか。今も昔も男性優位社会は変わっていないということなのでしょうか。

彼女の鈴を転がすようによく響く美しい声がとても心に響きました。早口で話していてもはっきりと伝わってきます。

大女優の貫禄さえ感じます。まさにはまり役でした。



野々すみ花さん=トウルヴェル僧院長夫人

当時の理想的な女性として描かれています。

心の中はヴァルモン子爵に惹かれながらも理性の力でその求愛を拒み続けます。

見事だったのはヴァルモンの愛を受け入れた時の喜びの頂点から、捨てられるまでの心情の表し方です。

誇り高き女性が地の底に落とされた悲しみや絶望を、抑えた演技でありながら激しい感情の動きを表現されていて心を打たれました。

貞淑で上品な奥方から、愛を知り乙女のように輝く姿、何もかもなくしてしまったかわいそうな童女のように泣きわめく姿への変容は圧巻でした。
本当にヴァルモンを愛してしまっていたのですね。

結果的にヴァルモンの愛は彼女に届くことはなかったけれど、メルトィユ夫人に対しては負けて勝ったのかもしれません。

他のキャストの方たちもはまり役で上手でした。特にヴァルモンの叔母役の方・・・名前は存じませんが存在感たっぷり。
舞台俳優さんらしい貫禄が漂っていました。

舞台

私の個人的意見ですので悪しからず

私はオペラが好きでよく見るのですが、最近は新演出なるものははやっているのか、舞台装飾がやけに現代的だったり、衣装もロック調だったりで「なんじゃこれ、いつの時代や」的な感想を持つことがたびたびです。

クラシック音楽は作曲家の意志は絶対で、勝手に解釈してはいけないとか譜面通りの演奏にこだわるのになぜ舞台は変えちゃうのですかね。
当時の時代背景があってこそその舞台には意味があるのではないでしょうか。

何度も同じ舞台を観ているお客さんにはちょっと変わりだねも用意して飽きさせないようにという努力をしているのかもしれませんが、逆に初めて見る人にとっては「これでいいのか」と思われるのでは?

ということで何が言いたいかというと・・・

18席末のロココ調で舞台を再現して欲しかった!ということだけです。

予算面で厳しいとかあるのでしょうが、「ベルサイユ」とか馬車なんていうセリフが飛び交うのに舞台には生け花と障子を思わせる引き戸があったり、衣装も「いつの時代?」「場所はどこ?」

宝塚から借りてきたらよかったのにね

外国人演出家の目から見ると日本人が西洋人の服を着て日本語をしゃべるということが納得がいかないのはわかります。

青い目の外人が歌舞伎をやるようなものでしょうからね。

だったら初めから日本人演出家でやればよかったんじゃない??版権が買えなかった??

いろいろ思うところはたくさんある舞台でしたが、鈴木京香さまの演技力と玉ちゃんの魅力ですべてカバーされているので、しかたありません。

次回は玉ちゃん主演で「あさきゆめみし」をやっていただきたいです。

今度はバリバリの和物で!

















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   社会人の次男(何故かいまだに同居中)
    
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     最近は「のだめ」の影響でオーケストラも聴くよう     になりました。同時に「玉木宏」君のファンに・・
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